第31回国際学生日本語弁論大会 実施結果
2018年10月27日、ロシア国立中央図書館において第31回モスクワ国際学生日本語弁論大会が行われました。
この大会では、ロシア各地、そして近隣諸国から約20名の大学生が集まり、それぞれの考えや主張を日本語で述べます。日本語学習意欲の向上、日本語を通した他の学習者との交流を目的としています。
参加者が発表するテーマは幅広く、今回は、食文化、音楽、言葉、故郷、自分の心の声についてなど、それぞれ非常にレベルが高いスピーチで、甲乙つけがたい大会でしたが、中でも特に優秀とされた上位入賞者を以下にご紹介します。
優勝者は太平洋国立大学のコジェブニコワ・ダリヤさん(姓・名の順。以下同様)でした。ダリヤさんのスピーチでは、故郷サハリンの歴史、ロシア人と日本人の交流から日本語への興味が生まれたこと、今後はより交流が深まるように力を尽くしたいとの意欲が述べられました。
2位になったウラル連邦大学のシャドリン・セルゲイさんは、人生において模範となる人物が必要か否かについてスピーチを行いました。
3位のモスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学のムハメドワ・アナスタシアさんはロシア、カザフスタン、日本の民話を比較し、相互理解の必要性を述べました。
優勝者には日本航空株式会社からモスクワ・東京間の往復航空券とエムオーツーリスト株式会社から日本滞在の手配が提供されるほか、出場者全員に協賛企業からすばらしい賞品が贈られました。
優勝・入賞者の皆さん、おめでとうございます。また、参加者の皆さん、お疲れ様でした。そして、協賛企業をはじめ実施にご協力頂いた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
参加者のスピーチは下記のサイトでご覧いただけます。聞きごたえのあるスピーチの数々ですので、ぜひ参考にし、来年はより多くの方の大会出場へのチャレンジ、そして、会場へ足をお運びくださることをお待ちしています。
出場者一覧:
氏名 | 国名・地域 | 学校名 | テーマ | |
5位 | サパルゲリディエワ・シェムシャット | トルクメニスタン | アザディ名称世界言語大学 | 「辛い事実」 |
シドレンコ・アナスタシア | ロシア(ノボシビルスク) | ノボシビルスク国立教育大学 | 「誰にでもわかる言葉」 | |
ガヴリロヴァ・ダヤナ | ロシア(モスクワ) | モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学 | 「ガリ勉メガネがいかに自分を知ったか?」 | |
スグルバイ・エルドス | カザフスタン | アル・ファラビカザフ国立大学 | 「ドンブラという友達」 | |
6位 | ヴォロビヨヴァ・マリア | ベラルーシ | ベラルーシ国立大学 | 「違う人になりたい」 |
コマン・アレクサンドラ | モルドバ | モルドバ日本交流財団 | 「平和の鍵」 | |
ラスロワ・マブルダ | タジキスタン | タジキスタン国立言語大学 | 「心の声を聞こう」 | |
パプレーブコ・アナスタシア | ロシア(アストラハン) | アストラハン国立大学 | 「私たちの中の奇跡」 | |
ジュリナ・ヴィクトリア | ロシア(サンクトペテルブルグ) | サンクトペテルブルク国立大学 | 「自然と共存するために」 | |
ジャイロバエワ・アリヤ | キルギス | キルギス国立総合大学 | 「扉を開いて外の世界へ」 | |
4位 | セケリナ・マリア | ロシア(ハバロフスク) | 太平洋国立大学 | 「方言は田舎の言葉ではありません」 |
2位 | シャドリン・セルゲイ | ロシア(エカテリンブルグ) | ウラル連邦大学 | 「汝、いかなる偶像も作るなかれ」 |
アリエワ・ナジリン | アゼルバイジャン | バクー国立大学 | 「東と西の食文化」 | |
メジョーワ・エカテリーナ | ロシア(ハバロフスク) | 太平洋国立大学 | 「偶然なのに、偶然じゃない」 | |
1位 | コジェブニコワ・ダリヤ | ロシア(ハバロフスク) | 太平洋国立大学 | 「日本のような故郷」 |
トニャン・シュシャン | アルメニア | エレバン国立大学 | 「ヘヴィ・メタル」 | |
シュクロフ・サマンダル | ウズベキスタン | タシケント国立東洋学大学 | 「私のバス」 | |
チャチロ・アレクサンドラ | ロシア(リャザン) | リャザン国立大学 | 「自信と迷い」 | |
3位 | ムハメドワ・アナスタシア | ロシア(モスクワ) | モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学 | 「各国の昔話を比較し相互理解につなげよう」 |