第44回日本映画祭
主催:
国際交流基金
在ロシア日本国大使館
CoolConnections
映画館«35мм»
第44回日本映画際
2010年11月10日~15日
映画館«35mm»
(ポクロヴカ通り、47)
チケットは映画館の窓口でご購入ください。
入場料:100ルーブル
上映スケジュール:
11月10日(水)
20:00 オープニング「飯と乙女」
11月11日(木)
19:00 秒速5センチメートル
20:15 あしたの私のつくり方
11月12日(金)
19:00 百万円と苦虫女
21:15 飯と乙女
11月13日(土)
11月13日17時、「ちびまる子ちゃん」上映の前に、レストラン《一番星》より大福餅のプレゼントがあります。
17:00 ちびまる子ちゃん
19:00 ブタがいた教室
21:00 百万円と苦虫女
11月14日(日)
15:20 チェブラーシカ(ロシア語)
17:00 ちびまる子ちゃん
19:00 秒速5センチメートル
20:15 あしたの私のつくり方
注意!上映スケジュールが変わりました。ご注意ください!
11月15日(月)
21:00 ブタがいた教室
上映スケジュール:
飯と乙女
(日本語、ロシア語字幕)
2010年
75分
製作:9miles, inc
脚本・監督:栗村実
撮影:二本松明彦
キャスト:佐久間麻由、田中里枝、岡村多加江
食べるという行為は、喜びとのつながりであると同時に、様々な苦悩の元となる。苦しみのほとんどは、食べ物が原因で起きるとブッダは言った。小さな店の料理人、砂織は、常連客が彼女の料理を拒否することに苦しんでいる。彼が自分で作った料理しか食べないことを砂織が知らないからだ。美江は過食症に苦しんでいて、食べてばかりいる。彼氏に妊娠していると伝えたら、彼は姿を消してしまった。美江は彼を食べてしまったと友人たちに言うしかなかった。ついてないビジネスマンの小中は大食いの妻と娘に食べさせなければならない。彼は中世期の僧侶のようにミイラになることを願いながら、ダンボールハウスに篭る。
第32回モスクワ国際映画祭に上映し、NETPAC賞を受賞しました。
百万円と苦虫女
(日本語、ロシア語字幕)
2008年
121分
製作:“One Million Yen Girl” Film Partners
脚本・監督:タナダユキ
撮影:安田圭
音楽:櫻井映子
キャスト:蒼井優、森山未來、ピエール瀧
短大を出たものの、たいした特技もなくフリーターになった鈴子(蒼井優)はちょっとしたことから前科者になってしまい、近隣の人でなく家族にまでじゃま扱いをされる。百万円貯めて、誰も自分のことを知らない所に行こう。また百万円貯まったら、また違う町に行こう。そう決めた鈴子は必死で働き、貯金をする。かき氷を作る天才だと言われた海辺の町、桃もぎの天才だと言われた果樹の村。引っ越しを繰り返す中で人々のやさしさに触れ、鈴子は少しずつ成長していく。そして、ある地方都市でのアルバイトで出会った大学生・中島亮平(森山未來)と恋に落ちる。しかし、百万円が貯まってしまった鈴子はまた次の場所を目指してスーツケースひとつを引きずり旅立つのだった。
若手女性監督として注目を集めているタナダユキが、映画、TVCMにと大人気の蒼井優(『花とアリス』『フラガール』)を主演にしたロードムービー。
2009年、映画は日本映画監督協会新人賞、イタリアのUdine Far East Film FestivalのMy Movies Audience Award賞(インターネット上の投票による観客賞)を受賞した。
ちびまる子ちゃん
(日本語、ロシア語字幕)
1990年
製作:日本アニメーション、フジテレビジョン
監督:芝山努
脚本:さくらももこ
声の出演:TARAKO/山口勝平
当時、人気絶頂だったTVアニメを長編らしい趣向を凝らして映画化。そのためノスタルジーをユーモアでくるんだ小学生物語というより、普遍的な感動を呼ぶ優れた学園ドラマとして完成している。小学3年生まる子のクラスメート、大野と杉山は名コンビ。友情で結ばれた男の子ふたりが運動会で危機を迎え、合唱コンクールで復活するまでを描く。主人公まる子はあくまでも狂言回しだが、等身大の視線で彼らを応援する彼女の姿勢にはTVシリーズ同様の"ボヤキ節"が全開しており、やや生真面目な物語を解きほぐし、安心して泣かせるムードを作り上げている。
秒速5センチメートル
(ロシア語)
2007年
63分
製作:コミックス・ウェーブ・フィルム
原作・脚本・監督:新海誠
作画監督:西村貴世
音楽:天門
小学校の卒業式と同時に離ればなれになった遠野貴樹(水橋研二)と、篠原明里(近藤好美)。互いが特別な存在となっていた二人は文通を続け、冬のある日、貴樹は東京から明里の住む栃木に向かう。積雪で電車は遅れ、車内で一人、ただ時間だけが過ぎていく。そして約束の時間を大幅に過ぎた頃、小さな駅の待合室で、二人はついに再会を果たす。
2007年アジア太平洋映画賞アニメーション映画賞を受賞した。
「秒速5センチメートル」は2008年イタリア・ボローニャで開催されたフューチャーフィルム映画祭でランチア・プラチナグランプリを受賞した。
あしたの私のつくり方
(日本語、ロシア語字幕)
2007年
97分
製作:日活、博報堂、Sony Music Entertainment (Japan), Sky Perfect Well Think,講談社、朝日新聞、朝日テレビ
監督:市川準
脚本:細谷まどか
原作:真戸香
撮影:鈴木一博
音楽: 佐々木友里
キャスト:成海璃子、前田敦子、石原真理子
小学生の寿梨(成海璃子)は友達に調子を合わせ、偽りの自分を演じているうちに本来の自分を見失ってしまう。ある日、元クラスの人気者で、今はいじめられている同級生の日南子(前田敦子)から、いじめられている自分は本来の自分ではないという話を聞き、共感する。その後、話す機会もないまま高校生になったふたり。日南子が高校生になるのを機に転校したことを聞いた寿梨は、名前を偽り、人から好かれる極意を綴った架空の女の子の物語を日南子にメールで送り始める。その物語の主人公を真似た日南子は人気者になっていくが、自分を偽っていることに戸惑い始めていた。寿梨もまた自分らしさを見失い、苦悩する日々。そんな寿梨の元に、日南子から電話がかかってくる。悩みをさらけ出し自分自身を受け入れたふたりは、自分らしく生きることを誓い合う。
監督は『トニー滝谷』の市川準。思春期の女の子が感じる普遍的な感情を描く。
映画の撮影当時、14歳の成海璃子(寿梨)は、現在、日本の有望な若手女優の一人である。前田敦子(日南子)は、人気アイドルグループ、AKB48のリーダー的存在。
ブタがいた教室
(日本語、ロシア語字幕)
2008年
109分
製作:“School Days with a Pig” Film Partners
監督:前田哲
脚本:小林弘利
撮影:葛西誉仁
音楽:吉岡聖治
キャスト:妻夫木聡、原田美枝子
とある小学校の教室に仔ブタが運び込まれる。「ブタを一緒に飼育して、食べよう!」。ブタの飼育を通じて子供たちに生命について伝えたいと願う新人教師、星の行動だった。星の担任クラスの生徒たちは小屋を手作りし、Pちゃんという名前を付け、交代で世話をする。Pちゃんは数々の騒動を起こすが、子供たちがブタにかける愛情は日に日に深くなっていった。月日は過ぎて、卒業の日が近づいてくる。子どもたちは、ブタの処遇をめぐって、したの学生に引き継いで飼育を継続してもらうなど様々な案を出したが、最後の投票で子供たちと星は「Pちゃんを食べる」という結論を下す。
1990年大阪小学校で実際に行われた授業をもとに、真の食育を問いかけるドキュメンタリー・タッチのドラマ。
2008年東京国際映画祭コンペティション部門観客賞、並びにTOYOTA Earth Grand Prixを受賞した。
チェブラーシカ
(ロシア語、日本語字幕)
2010年
80分
製作:Cheburashka Movie Partners
監督:中村誠(日本)
美術:M・Aldashin(ロシア)
音楽:A・Gusev(ロシア)
ある日果物屋のおじさんがオレンジの箱をあけると、そこには丸い大きな耳の、見たこともない動物が眠っていた。何度起こしてもぱったり倒れてしまうので、その正体不明の動物を、おじさんは「チェブラーシカ」と名づけた(*ロシア語でチェブラーフヌッツァはぱったり倒れるという意味)。動物園に連れていったら正体不明の動物はいらないと断わられて、電話ボックスに住み込んだ。ちょうどこのとき一人ぼっちのワニのゲーナが、募集のポスターを貼って友達をつくろうとしていた。こうしてワニのゲーナと科学的に不明の生き物、チェブラーシカは仲良くなった。
町にサーカスが来たとき、チェブラーシカとゲーナは働こうとした。断られたが、サーカスにあこがれる少女、マーシャと出会い、彼女の夢が叶うよう練習を手伝った。
2010年12月、日本で、ロシア人のアニメ作家との協力で作られたチェブラーシカの新しいシリーズが27年ぶりに公開される。ワニのゲーナとチェブラーシカ、まだ視聴者に知られていないそのほかの登場人物の冒険は、全く新しいストーリーで続く。