Japanese Film Festival
営業時間:
10:00-18:00 10:00-18:00
10 ноября 2011 г.

第45回日本映画祭

 

11月10-15日

映画館 "35мм" (パクロフカ通り, 47)

入場料 — 100 ルーブル

上映スケジュール 

 

11月10日(木)

19:30 「真夏の夜の夢」(105)(大ホール)

21:30 「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ」(114)(大ホール)

 

11月11日(金)

19:00 「ナビィの恋」(92) (大ホール)

20:50 「ホテル・ハイビスカス」(92) (大ホール)

 

11月12日(土)

16:00 「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」 (112)(小ホール)

18:30 「禅」(127)(大ホール)

21:00 「剣岳 点の記」 (139)(大ホール)

 

11月13日(日)

16:20 「ハッピーフライト」 (103)(大ホール)

18:30 「ナビィの恋」(92)      (大ホール)

20:15 「それでもボクはやってない」 (143)(大ホール)

 

11月14日(月)

19:00 「真夏の夜の夢」(105)(小ホール)

21:00 「ホテル・ハイビスカス」 (92)(小ホール)

 

11月15日(火)

19:00 「それでもボクはやってない」(143)(小ホール)

 

上映映画について:

 

真夏の夜の夢                                                       

2009年

105 分

カラー

製作: オフィス・シロウズ, バンダイビジュアル, 衛星劇場, クオラス, ワコー, 琉球放送

監督 –中江裕司

脚本 –中江素子,中江裕司

撮影 – 高間賢治

出演 – 柴本幸, 蔵下穂波, 平良とみ, 平良進

シェイクスピアの同名戯曲を大胆に翻案。沖縄の小さな島を舞台に、人間と精霊(キジムン)たちが織りなす幸福に満ちた物語。平良とみをはじめ、中江作品でお馴染みの沖縄スターが総出演。東京での恋に疲れて、故郷の世嘉冨(ゆがふ)島に戻ったゆり子(柴本幸)は、精霊(キジムン)マジルーと再会する。マジルーの役目は人々を祝福し、島とゆり子を守ること。ゆり子は帰ってきて早々、島の開発をめぐる村長の野望に巻き込まれるわ、別れた恋人が追いかけてくるわで、てんてこ舞い!マジルーは恋の秘薬を使って大奮闘する。 

 

 

 

 

 

ホテル・ハイビスカス                                                                           

2002年

92分

カラー

製作 – オフィス・シロウズ,バンダイビジュアル

監督 – 中江裕司

脚本 – 中江素子, 中江裕司

原作 -仲宗根みいこ『ホテル・ハイビスカス』

撮影 – 高間賢治

音楽 – 磯田健一郎

出演 – 蔵下穂波, 余貴美子, 平良とみ

客室が一室しかないホテル、「ホテル・ハイビスカス」の9歳になる娘・美恵子は、父、母、祖母、父親の違う兄と姉とともに元気に暮らしている。美恵子が学校帰りに見つけた行き倒れの青年・能登島もキジムナーを探す毎日。ある日、母親と姉が姉の父に会いにアメリカへ向かう。美恵子は母と姉の代わりに洗濯や料理をしたりと大忙し。パイン畑の収穫の手伝いに出かけた父のもとへ手紙を届けたり、キジムナータンメーという不思議な老人や自分に瓜ふたつの少女に会ったりと、美恵子は夏休みの間にさまざまなことを体験する…。

2002年東京国際映画祭審査員特別賞受賞。

2003年ベルリン国際映画祭参加作品。

 

 

ナビィの恋                                                                                                                          

1999年

92分

カラー

製作 — オフィス・シロウズ

監督 – 中江裕司

脚本 – 中江裕司, 中江素子

撮影 – 高間賢治

音楽 – 磯田健一郎

出演 – 西田尚美, 村上淳, 平良とみ

 

都会の生活に疲れ、沖縄の小さな島・粟国島に里帰りした奈々子。陽気な島民や祖父母である恵達おじぃとナビィおばぁに温かく迎えられ、彼女の心は次第に癒されていった。だが暫くすると、奈々子はナビィの様子がおかしいことに気づく。実は、60年前に引き裂かれた大恋愛の相手・サンラーが秘かに島に帰っていたのだ。それを知った島民は一大事とばかり寄り集まり、占い師を使って駆け落ちすれば東金城家は崩壊すると脅す始末。奈々子もナビィのことが心配でならない。しかし、その日はやってきてしまう。おじぃと奈々子を残して、サンラーの操る舟に来って島を出て行くナビィ。幸せそうな彼女を見送った奈々子は、おじぃの元で暮らすことを決意。おじぃの連れて来た風来坊の福之助と結婚し、東金城家を発展させるのであった。

ベルリン国際映画祭NETPAC賞受賞。

芸術選奨文部大臣新人賞受賞。

文化庁優秀映画受賞。

 

 

ハッピー・フライト                                                    

2008年

103分

カラー

製作 – フジテレビジョン,アルタミラピクチャーズ,東宝,電通

監督 – 矢口史靖

脚本 – 矢口史靖

撮影 – 喜久村徳章

出演 – 田辺誠一, 時任三郎, 綾瀬はるか

物語の主な舞台になるのは、日本からホノルルに向けて旅立つ1980便の機内。副操縦士、鈴木和博(田辺誠一)にとって、このフライトが機長に昇格するための最終試験となり、新人キャビン・アテンダント、斉藤悦子(綾瀬はるか)にとっては記念すべき国際線デビュー。しかし離陸直後に鳥に衝突されたことに由来する機体トラブルから、飛行機はやむなく日本に引き返すことに。鈴木らを待ち受ける最後の難関となった、台風の接近に伴う困難な着陸も地上から指示を出すオペレーション・コントロール・センターらの協力で何とか克服、若い航空関係者を成長させるほろ苦くも充実したフライトとなった。

『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』などのヒットメーカー、矢口史靖監督が、飛行機の運行に関わる多様な職種に就く人々を登場させ、この最新作でも得意のエンターテインメント群像劇を展開。パニック映画など従来の航空映画の範疇に収まらない作品に仕上がった。

 

 

ヴィヨンの妻                                                    

2009年

114分

カラー

製作 – フジテレビジョン, パパドゥ,日本映画衛星放送

監督 – 根岸吉太郎

脚本 – 田中陽造

原作 -太宰治

撮影 – 柴主高秀

音楽 – 吉松隆

出演 – 松たか子, 浅野忠信, 広末涼子

 

人気作家の大谷(浅野忠信)の妻・佐知(松たか子)は、幼い息子を育てながら放蕩三昧の夫の尻ぬぐいに奔走する日々。やがて彼女は夫の借金のカタに酒場で働き始め、常連客で大谷ファンの青年・岡田(妻夫木聡)や、かつての片想いの相手である弁護士・辻(堤真一)から好意を寄せられるようになる。一方、大谷は店のマドンナとして充実の表情を見せる佐知に嫉妬。執筆にも行き詰まり、愛人の秋子(広末涼子)と心中未遂事件を起こしてしまう。

日本の文豪太宰治 (1909 -1948)の短編小説を集めて映画化。

2009年モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞受賞。

 

 

 

旭山動物園物語 – ペンギンが空をとぶ                                          

2009年

112分

カラー

製作 – 『旭山動物園』製作委員会

監督 – マキノ雅彦

脚本 – 輿水泰弘

原案小菅正夫

音楽 – 宇崎竜童, 中西長谷雄

出演 –西田敏行, 中村靖日, 前田愛

動物たちの生態をそのまま見せる“行動展示” の導入で話題を呼び、日本有数の観光スポットとなった北海道の旭川市旭山動物園。1990年代初頭、赤字続きで経営危機に陥っている旭山動物園に、新人飼育係の吉田(中村靖日)が着任。いじめられっ子だった彼はなかなか周囲に溶け込もうとしなかったが、園長の滝沢(西田敏行)を中心に必死で入場者数増をめざす同園の熱意に触れ、夢中で仕事に取り組むようになる。やがて“ワンポイントガイド”や“夜の動物園” など、新企画を次々と立ち上げた同園は、少しずつ人気を取り戻していく。

 

 

 

 

 

禅ZEN                                                         

2008年

127分

カラー

製作 – 『禅Zen』製作委員会

監督 – 高橋伴明

原作 -大谷哲夫

撮影 – 水口智之

音楽 – 宇崎竜童, 中西長谷雄

出演 – 中村勘太郎, 内田有紀, 藤原竜也

乱世が続く鎌倉時代。幼くして母を亡くした道元(中村勘太郎)は、仏道の正師を求めて24歳で宋へ渡る。如浄禅師(鄭天庸)の下で修業を積み、ある夏の夜明けについに悟りを開いた彼は、帰国して禅の普及に励むことに。乳飲み子と怠惰な夫を抱える遊女・おりん(内田有紀)をはじめ、民草からも慕われるようになるものの、それを妬んだ比叡山の僧兵に追い立てられて越前へ。永平寺を建立し弟子の指導に当たっていたが、執権・北条時頼(藤原竜也)を怨霊から救って欲しいと依頼され鎌倉へと向かう。

駒澤大学総長・大谷哲夫の小説「永平の風 道元の生涯」を原作に、曹洞宗を開いた道元禅師の功績をたどる歴史ロマン。道元役には歌舞伎俳優の中村勘太郎。 

 

 

劒岳: 点の記                                                      

2009年

139分

カラー

製作 – 東映, フジテレビジョン

監督 – 木下大作

脚本 – 木村大作, 菊池淳夫, 宮村敏正

新田次郎の同名小説より

撮影 – 木村大作

出演 – 浅野日忠信, 香川照之, 仲村トオル

明治40年(1907年)、古来その険しさから「針の山」、宗教上の理由から登ってはならない「死の山」と云われてきた前人未踏の山・劔岳に、不屈の闘志、献身の心、仲間の絆を信じて挑んだ男たちがいた―。

日露戦争後の明治39年、陸軍は国防のため日本地図の完成を急いでいた。陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎は最後の空白地点を埋めるため「陸軍の威信にかけて、劔岳の初登頂と測量を果たせ」という命令を受ける。立山連峰に屹立する釰岳は、その険しさを前にして、多くの優秀な測量部員をもってしても、未踏峰のままであった。一歩ずつ進む柴崎たちは、無事に頂上に到達し、地図作りの任務を終えられるのか……。

 監督・撮影を手がけるのは、木村大作。数多くの作品で、日本人の心と自然を撮り続けてきたキャメラマン・木村大作にとって、50年の映画人生全てをかけて取り組む、50本目にして初めての監督作品となる。

 

それでもぼくはやってない                                                  

2007年

143分

カラー

フジテレビジョン, アルタミラピクチャーズ, 東宝

監督 – 周防正行

脚本 – 周防正行

撮影 – 栢野直樹

音楽 – 周防義和

出演 – 加瀬亮, もたいまさこ, 役所広司

就職活動中の金子徹平は、面接に向かう満員電車で痴漢に間違われて、現行犯逮捕。警察署の取り調べで無実を主張するが、徹平の訴えには耳も貸してもらえない。その後、検察庁の取り調べでも無実の主張は認められず、起訴されてしまう。ベテランの荒川弁護士(役所広司)と新米女性弁護士の須藤(瀬戸朝香)が徹平の弁護を担当。徹平の母親や友人たちも協力し、徹平の無実を信じて証拠集めに奔走する。電車に乗り合わせていた目撃者を探し出し、裁判に臨むが有罪判決が下される。徹平の裁判は今後も続いていく…。

監督・脚本は『Shall We ダンス?』の周防正行。荒川弁護士を『うなぎ』『Shall We ダンス?』の役所広司が演じる。

 

 

 

 

映画祭の開会式には、中江裕司・素子夫妻が出席されます。

 

中江裕司 – 沖縄在住の映画監督

 

芸術選奨文部大臣新人賞受賞。         

文化庁優秀映画受賞。

 

1960年京都生まれ。琉球大学農学部卒。

1980年に琉球大学入学と共に沖縄移住。«パナリ本舗»代表。琉球大学映画研究会にて多くの自主製作映画を製作。

1992年、«パイナップル・ツアーズ»第2話 «春子とヒデヨシ»でプロデビュー。

1999年には、ミュージカル映画 «ナビィの恋»を監督。全国的に大ヒット。沖縄では18万人を動員、ジェームス・キャメロン監督の «タイタニック»を抜く沖縄県の最多動員。

2002年、«ホテル・ハイビスカス»が全国公開され大ヒット。

2003年、石垣島の楽団のドキュメンタリー «白百合クラブ・東京へ行く»を製作。

2005年、閉館した映画館を «桜坂劇場»として復活、株式会社 «クランク»の代表取締役社長に就任

2006年夏、音楽グループ、ビギンの高校時代を描いた映画 «恋しくて» を石垣島で撮影。2007年全国公開。

2008年、ドキュメンタリー映画 «40歳問題»を全国公開。

2009年夏、シェークスピア原作の «真夏の夜の夢»を全国公開。

 

中江裕司の主な作品リスト

映画作品

§                     «パイナップル・ツアーズ» (1992年, 35ミリ劇場用作品)

- 日本映画監督教会新人賞受賞

- シンガポール国際映画祭招待

-  «サンダンス»フィルムフェスティバル審査員特別賞

- ベルリン国際映画祭フォーラム部門招待

 

§                     «パイパティローマ» (1994年, 35ミリ劇場用作品)

§                     «ナビィの恋» (1999年, 35ミリ劇場用作品)

- ベルリン国際映画祭NETPAC賞。

- 芸術選奨文部大臣新人賞。

- 文化庁優秀映画。

§                     «ホテル・ハイビスカス» (2003年, 35ミリ劇場用作品)

- 東京国際映画祭審査員特別賞

- ベルリン国際映画祭招待

- 香港国際映画祭ヤングシネマ部門特別賞

- 台湾国際児童映画祭

§                     «白百合クラブ — 東京へ行く» (2003年, ドキュメンタリー/デジタルビデオ劇場公開作品)

§                     «恋しくて» (2007年4月全国公開, 35ミリ劇場用作品)

§                     «40歳問題» (2008年, ドキュメンタリー映画)

§                     «真夏の夜の夢» (2009年夏, 全国公開)

 

テレビ・CM・演劇など

ミュージックビデオ: 宮沢和史 «沖縄に降る雪», BEGIN – «ミーファイユー»

CM: «サッポロビール», «ミツカン・納豆»ほか。

テレビドキュメント: NHK  «琉球の魂を歌う», RBC «命の御祝い»など。

 

著作本

«おじいおばあの極楽音楽人生» («実業之日本社» 2003年)

«恋しくて» («新潮社», 2007年)

«さんかく山のマジルー・真夏の夜の夢» («ポプラ文庫», 2009年)

 

 中江素子

 

1958年東京生まれ。

1987-90年、OLの傍ら、年齢も職業も異なる映画好きの女性たちが作る映画誌 «シネマ・ジャーナル» (現在年3回の発行)の編集、執筆に携わる。

1991年、中江裕司との結婚に際し、お互いの家族を語ったドキュメンタリー・ビデオ作品 «家族の肖像»を製作。

この年、沖縄へ移住。

夫とともに、沖縄の祭祀や神行事等を紹介するドキュメンタリー番組の取材を担当する。

1992年、«パイナップル・ツアーズ» (監督 – 中江裕司他)では, 監督の助手を務める。

主な作品:

1994年 — «パイパティローマ» — 監督助手, 中江裕司・真喜屋力との共同脚本

1999年 – «ナビィの恋» — 中江裕司との共同脚本

2002年 – «ホテル・ハイビスカス» — 中江裕司との共同脚本

2009年 – «真夏の夜の夢» — 中江裕司との共同脚本

2006年から、桜坂市民大学での脚本講座やワークショップを行っている。

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