日本の作家、黒川創氏との座談会
日本の作家、黒川創氏との座談会
2010年12月4日、17時から
会場:
国際知的図書見本市《NON-FICTION》、中央芸術家会館(モスクワ、クルィムスキー・ワール、10、地下鉄オクチャーブリスカヤ駅)、3階、第2番セミナーエリア
主催:
国際交流基金
在ロシア日本国大使館
注意!
座談会の参加をご希望の方は、国際知的図書見本市《NON-FICTION》への入場券をご購入ください。
国際交流基金と在ロシア日本国大使館は、中央芸術家会館で行われる国際知的図書見本市《NON-FICTION》開催中、読売文学賞(2009年)、水無月大賞(2009年)を受章された、日本の著名な作家、黒川創氏との座談会にご招待いたします。
作家の黒川創氏は評論家、ジャーナリストとしても有名です。「子ども調査研究所」に勤め、「思想の科学」社では旧植民地問題に取り組みました。黒川創氏は多くのノンフィクション作品や文学作品の著者です。
黒川創氏の作品をロシア文学の伝統と結び付けているテーマの一つはふるさとというテーマです。ロシア語で「根」と呼ばれる、人間が生まれた所との精神的なつながりというテーマは黒川氏の関心を引き起こしました。
座談会では、ブッカー賞受章者で作家のスラブニコワ・オリガ氏が黒川創氏を紹介します。
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日本の作家、黒川創による対談会
実施日と時間:
2010年12月6日、18時から
会場:
外国文献図書館«国際交流基金»文化事業部のレクチャー・ルーム
(ニコロヤムスカヤ通り、1、中央線のタガンスカヤ駅)
主催:
外国文献図書館«国際交流基金»文化事業部
入場無料!
12月6日 文化事業部で、日本の作家、黒川創氏と、ロシアのリーダー的な日本研究者との対談会が行われます。
対談会のテーマ:「母国の文学における歴史の反映」
対談会の参加者:
司会:
リニャーエフD.M.氏(モスクワ大学付属アジア・アフリカ諸国大学教師)
参加者:
マズリクV.P.氏(文学修士、アジア・アフリカ諸国大学日本語学科助教授)
メシェリャコフA.N.氏(歴史学博士、ロシア国立人文大学教授)
ソコロヴァ=デリューシナT.L.氏(東洋研究者、翻訳者、旭日小綬章受章者)
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黒川創
経歴:
1984年3月 同志社大学文学部文化学科を卒業。専攻は日本文化史。「子ども調査研究所」に4年間勤務した。
2001年1月、「もどろき」で第124回芥川龍之介賞の候補。
2002年7月、「イカロスの森」で第127回芥川龍之介賞の候補。
2005年5月、「明るい夜」で第18回三島由紀夫賞の候補。
2008年5月、「かもめの日」で第21回三島由紀夫賞の候補。
実績
黒川創氏は4年間「子ども調査研究所」に勤めた後、非常勤で「思想の科学」編集委員や「朝日新聞」評論委員などの一員として活動しました。
2009年黒川創氏は「かもめの日」で第60回読売文学賞を受賞しました。この作品には「東京FM」での一日が描かれています。300キロの上空から「私はかもめ」とソ連の女性宇宙飛行士が言い出した言葉は、チェーホフの「かもめ」からの台詞と似ています。この言葉は、地球で起きているすべてのことがよく見える、宇宙からの視線を感じさせます。「孤独に生きる、自分しか頼らない人間の感情をセンチメンタルな小説の形ではなく物語として描けた」と黒川氏は語っています。