Japanese Film Festival
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07 марта 2017 г.

市川崑特集

 

国際交流基金モスクワ日本文化センターは、映画館「ファッケル」と共催で、3月17日から19日、市川崑特集を実施します。

  

【場所】映画館「ファッケル」(エントゥジアスト通り、15/16)

【日時】3月17日-19日   18:30

【入場】無料

 

【上映スケジュール】

3月17日(金)18:30「細雪」(1983年) 16+

3月18日(土)18:30「つる‐鶴-」(1988年) 16+

3月19日(日)18:30「どら平太」(2000年) 16+

  

【上映映画】

 

細雪(1983年、140分) 16+

監督・脚本:市川崑 

原作:谷崎潤一郎 

脚本:日高真也 

撮影:長谷川清 

美術:村木忍 

音楽:大川新之助

  

出演:佐久間良子、吉永小百合、古手川祐子、岸恵子、石坂浩二、伊丹十三、辻萬長

  

谷崎潤一郎の名作の3度目の映画化で、名匠・市川崑がそのテクニックとセンスを駆使して撮り上げた芸術=娯楽作品である。原作に絶妙な脚色を施したのは市川監督と日高真也。撮影は“金田―耕助”もののベテラン長谷川清。現代的感覚による音楽処理も、そのモダンなイメージを強める役目を果たした。昭和13年春、芦屋。旧家・蒔岡の4姉妹が花見の宴で一同に会した。長女・鶴子と次女・幸子は、まだ未婚の妹、雪子と妙子の結婚を気遣う毎日だ。おとなしい三女の雪子は、姉や義兄たちの勧めに従い次々と見合いをするが、いずれも雪子本人の気が進まず断ってしまう。おてんばな四女・妙子は、愛し合っていた写真家を病気で亡くしてしまい、酒びたりとなるが、酒場のバーテンと知り合い結ばれる。鶴子の夫の東京転勤が決まり、一方雪子の新しい縁談もあっけなくまとまって、姉妹は散り散りとなっていく。雪子をひそかに想っていた幸子の夫・貞之助は黙々と酒を飲む。季節は折しも細雪の降る初冬を迎えていた。

  

つる‐鶴‐(1988年、93分) 16+

監督・脚本:市川崑 

脚本:和田夏十、日高真也 

撮影:五十畑幸勇 

音楽:谷川賢作

 

出演:吉永小百合、野田秀樹、樹木希林、川谷拓三、菅原文太、岸田今日子

  

鶴の化身が自分を救った男の嫁となり、自分の羽で布を織るという民話「鶴の恩返し」を題材にした美しくも悲しい愛のドラマ。実写としては初の映画化で、この作品が映画出演100本目となる吉永小百合が数多くの企画の中から自ら選んだものである。

   

どら平太(2000年、111分) 16+

監督・脚本:市川崑 

原作:山本周五郎 

脚本:黒澤明、木下惠介、小林正樹 

撮影:五十畑幸勇 

音楽:谷川賢作

 

出演:役所広司、浅野ゆう子、宇崎竜童、片岡鶴太郎、菅原文太、石倉三郎

  

黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹からなる“四騎の会”が残した脚本を映画化。市川崑が監督を務め、なんとも痛快な時代劇に仕上げている。原作は勝新太郎の主演で一度映画化されている、山本周五郎の「町奉行日記」。とある藩の政治腐敗を解決すべく、町奉行として江戸から招かれた遊び人の武士、小平太。さっそく彼は“壕外”と呼ばれる犯罪地帯の浄化に着手。壕外を牛耳る3親分は、藩の役人と癒着して莫大な利益を得ていた。一計を案じた小平太は、ひょうひょうと振る舞いつつも3親分と悪徳役人を追いつめていく・・・。酒とバクチ、女遊びが大好きで悪名をはせているが、じつは正義感が強く、文武に長ける主人公。そんな豪放なキャラクターが魅力的に映える。

 

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