現代日本映画上映会@MosART
国際交流基金モスクワ日本文化センターは、モスクワ市文化センターMosARTと共催で、2月に現代日本映画上映会を実施します。
【場所】モスクワ市文化センターMosART
【住所】Svobodny prospekt, 19
【入場】無料ですが、下記リンクよりご登録をお願いします。
【上映スケジュール】
2月10日(土)16:00 「花のあと」 16+ (登録)
2月15日(木)19:30 「阪急電車 片道15分の奇跡」 16+ (登録)
2月22日(木)19:30 「ALWAYS三丁目の夕日‘64」 16+ (登録)
【上映映画】
花のあと
(2009年、107分)
製作会社: 「花のあと」製作委員会
[スタッフ]
プロデューサー=森谷晃育 芳川透 松井俊之 小久保聡
監督=中西健二
原作=藤沢周平
脚本=長谷川康夫、飯田健三郎
撮影=喜久村徳章
編集=奥原好幸
美術=金田克美
[キャスト]
北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、相築あきこ、佐藤めぐみ、市川亀治郎
[物語]
藩の要職を務める寺井家の一人娘として生まれ、幼い頃から父に剣の手ほどきを受けてきた以登(いと)。
下級武士の三男だが、藩内随一の剣士と噂される江口孫四郎(まごしろう)。
初めて出逢った満開の桜の下で、二人は試合を約束する。
数日後、竹刀を合わせた瞬間、以登の胸は熱く震えた。女の剣と侮ることも、その家柄に阿ることもなく、まっすぐに自分の剣と向き合ってくれた孫四郎。それは以登にとって生涯ただ一度の、しかし決して叶うことのない恋だった。
以登にはすでに決められた相手があり、孫四郎もまた、上士の家の婿となる日が迫っていた。
自らの運命を静かに受け入れ、想いを断ち切る以登。
やがて遠く江戸から届いた、孫四郎自害の報……。
激しい動揺を抑え、以登は婚約者・片桐才助(さいすけ)の力を借りて、その真相を探る。
孫四郎の死の陰に、藩の重鎮・藤井勘解由(かげゆ)の陰謀が潜んでいることを突き止める二人。
そして、以登はあの日以来遠ざけていた剣を手に、静かに立ち上がる――。
阪急電車 片道15分の奇跡
(2011年、119 分)
製作会社:関西テレビ, 電通, 幻冬舎, 阪急電鉄, ポニーキャニオン, 読売新聞社, 読売テレビ
[スタッフ]
プロデューサー=沖貴子, 田村勇気
監督=三宅喜重
原作=有川浩
脚本=岡田惠和
撮影=池田英孝
[キャスト]
中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子
[物語]
名前も知らない人達は、私の人生に何の影響ももたらさないし、私の人生も誰にも何の影響もあたえない・・・
世界なんて、そうやって成り立っているんだ・・・そう思っていた・・・でも・・・
乗りなれた車両。ありふれた風景。
通勤、通学、ショッピング、そして大切な人に会いに・・・その目的は違えども、様々な人生を乗せて走る、電車。
あなたが活字から目を離したとき、携帯をしまったとき、ヘッドホンを外したとき、そこには、いままで気づかなかったけれど、ほんのちょっとだけ人生を輝かせる魔法のような“出会い”が待っているかもしれない。
これは、そんな平凡な毎日が、“あなた”が視点をちょっと動かすだけで、輝き始める不思議なおはなし。
花嫁と見間違えるような純白のドレスに身を包み、結婚式に出席したOLの翔子(中谷美紀)。
唖然とする新郎新婦を尻目に、颯爽と披露宴会場を後にした。
ほろ苦い復讐――。
帰宅途中、純白のドレス姿が車内で好奇の視線を集めていた翔子に、一人の老婦人が声をかけてきた・・・。
曲がったことが何よりも嫌いな老婦人の時江(宮本信子)。
見合いで結婚した夫を亡くしてからは、息子夫婦との仲も何故かぎこちない。
息子夫婦の都合で預かることの多い孫の亜美(芦田愛菜)と、いつものように電車に乗っていたところ、純白のドレスに引き出物という、チグハグないでたちの翔子が気になって、自然と声をかけていた・・・。
女子大生ミサ(戸田恵梨香)の悩みは、イケメンの彼氏(小柳友)からのDV。友達からも羨ましがられる彼氏との間には同棲話も出ている。ある日、2人で物件を見に行く途中、偶然車内に乗り合わせた純白のドレス姿の翔子について話しているうちに、くだらない口論となり、ぶちきれた彼氏が電車から降りてしまう。「くだらない男ね」。それを見ていた時江が吐き捨てた言葉で、ミサは別れを決意するのだが・・・。
セレブ気取りの奥様グループに嫌々付き合っている、庶民的な主婦・康江(南果歩)。家族に手料理を振舞いたいのだが、リーダー格の奥様に高級レストランへのランチに誘われ、断れない性格の康江は胃痛を我慢して出かけることに。車内でも傍若無人に振舞う奥様グループに肩身の狭い思いをしていた康江は、「おばちゃんってサイテー」とミサから厳しい言葉を浴びせられた途端、急激に体調が悪化してしまう・・・。
地方から出てきたのだが、なかなか都会風のおしゃれな大学に馴染めない、権田原美帆(谷村美月)と圭一(勝地涼)。無意識のうちに人との間に壁を作ってしまう2人であったが、ある日、偶然にも電車の中で出会うことに。自分の名前にコンプレックスを持つ美帆と、パンク・ルックで軍事ヲタクの圭一。果たして、2人の距離は近づくのだろうか・・・。
大学受験を控えた女子高生の悦子(有村架純)は、人はいいが「アホな」社会人の彼氏・竜太(玉山鉄二)と付き合っている。下校時の車内で友人たちに、「もう、やったの?」と彼氏との関係を問い詰められる悦子だったが、プラトニックな関係は保ち続けている。だが、ある日、高校の担任から「第一志望の大学には、実力が伴っていない」と諭され、自暴自棄になった悦子は、竜太とラブホテルに向かうことになるが・・・
一見すると無関係な人々の人生―――。
それぞれの愛、それぞれの想いを乗せて走る電車内で、それぞれの人生が偶然交錯したとき、あたたかい奇跡のドラマが紡ぎだされる。
たとえ、それが片道15分間という短い時間であっても・・・。
さわやかな感動が、これからあなたが見る風景をほんの少しハッピーにしてくれるはず。
ALWAYS 三丁目の夕日 '64
(2012年、142分)
製作会社: 「ALWAYS 三丁目の夕日 ’64」製作委員会
(日本テレビ・ROBOT・小学館・バップ・東宝・電通・読売テレビ・阿部秀司事務所・読売新聞・白組/STV・MMT・SDT・CTV・HTV・FBS)
©2012「ALWAYS 三丁目の夕日 ’64」製作委員会
[スタッフ]
監督=山崎貴
プロデューサー=安藤親広、高橋望、飯沼伸之
エグゼクティヴ・プロデューサー=阿部秀司、奥田誠治
原作=西岸良平
脚本=古沢良太、山崎貴
音楽=佐藤直樹
撮影=柴崎幸三
照明=水野研一
録音=鶴巻仁
美術=上條安里
装飾=龍田哲児
VFX ディレクター=渋谷紀世子
編集=宮島竜治
音響効果=柴崎憲治
[キャスト]
吉岡秀隆 、堤真一 、小雪
[物語]
昭和39年(1964年)――東京オリンピックが開催されるこの年。オリンピックを控えた東京は、ビルや高速道路の建築ラッシュとなり、熱気に満ち溢れていました。そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、5年前と変わらず、個性豊かな住民たちが元気に暮らしています。
小説家の茶川竜之介(吉岡秀隆)は、ヒロミ(小雪)と結婚し、高校生になった古行淳之介(須賀健太)と3人で仲良く生活していました。茶川商店の一角は改装され、ヒロミがおかみを務める居酒屋「新山藤」ができています。ヒロミは身重で、もうすぐ家族が一人増える様子。茶川は、「冒険少年ブック」の看板作家として、連載を続けていますが、新人小説家の作品に人気を奪われつつありました。編集者の富岡(大森南朋)から、「もっと新しい雰囲気で」と言われた茶川は、またまたスランプ気味……。
一方、鈴木則文(堤 真一)とその妻・トモエ(薬師丸ひろ子)、一人息子の一平(小清水一揮)、住み込みで働く星野六子(堀北真希)が暮らす鈴木オートは、順調に事業を拡大し、店構えも立派なものに。六子にも後輩の従業員ができ、厳しく指導をする姿はすっかり一人前。彼女無しでは鈴木オートの仕事は回らないほどです。そんな六子は、毎朝おめかしをして家を出て行きます。それは、通勤途中の医者・菊池孝太郎(森山未來)とすれ違い、朝の挨拶をかわすためでした。六子のほのかな恋心を温かく見守るのは、大田キン(もたいまさこ)。そして、小児科医・宅間史郎(三浦友和)は、今日も町の人のために診療を続けています。
そんな折、茶川が隠していた、とある電報をヒロミが見つけてしまいます。果たして電報の主は誰なのでしょう? また、新人小説家の意外な正体とは? 一方、六子の恋の行方は? そして、三丁目の人たちにはどんな未来が待ち受けているのでしょうか?