12 января 2017 г.
ジャパニーズ・サンデー(2017年1月)
国際交流基金モスクワ日本文化センターは、映画館「ファッケル」と共催で、毎月最終日曜日に日本映画上映会を実施しています。
1月29日(日)は、三島由紀夫原作の「剣」(三隅研次監督)を上映します。
【場所】映画館「ファッケル」(エントゥジアスト通り、15/16)
【日時】1月29日(日) 16:10
【入場】無料
【上映映画】「剣」(三隅研次監督、1964年、94分) 16+
剣
(1964年、94分) 16+
原作:三島由紀夫
脚本:舟橋和郎
撮影:牧浦地志
美術:内藤昭
音楽:池野成
出演:市川雷蔵、藤由紀子、川津祐介、長谷川明男、河野秋武
大学の剣道部の部長・国分は純粋に剣の世界に打ち込み、自らはもとより部員に対しても厳しかった。国分とは考え方が対照的な賀川は、国分は学内ナンバーワンの恵理を誘惑したと部員に説き、皆で、厳禁にされている水泳をしてしまう。自らのいたらなさを恥じた国分は自殺する。雷蔵がストイックに剣の道に打ち込む主人公を好演。色濃く漂う虚無感は観る者を圧倒する。賀川を演じる川津もデカダンスな臭いを発散させて、雷蔵とは好対照な持ち味を発揮。三隅監督の演出も三島文学をうまく生かして,硬質なストイシズムで貫かれた映像を作り出している。三隅監督には珍しく現代劇だが、三隅独特の正統時代劇の香りを得て、「斬る」「剣鬼」とともに代表作となった。