17 марта 2016 г.
ジャパニーズ・サンデー(3月)
国際交流基金モスクワ日本文化センターは、映画館「ファッケル」と共催で、毎月最終日曜日に日本映画上映会を実施します。3月27日は、今村昌平監督の「うなぎ」を上映します。
【場所】映画館「ファッケル」(エントゥジアスト通り、15/16)
【日時】3月27日(日) 17:10
【入場】無料
【上映映画】「うなぎ」(今村昌平監督、1997年、117分) 18+
監督・脚本:今村昌平
原作:吉村昭
脚本:冨川元文、天願大介
撮影:小松原茂
音楽:池辺晋一郎
出演:役所広司、清水美砂、柄本明、常田富士男、倍賞美津子、佐藤允、哀川翔、田口トモロヨ、小沢昭一、市原悦子
1997年度カンヌ映画祭で見事グランプリに当たるパルム・ドールを獲得。「黒い雨」以来、8年の空白を経て、ベテラン今村昌平が発表した人間ドラマ。吉村昭の小説「闇にひらめく」を原作に、飼っているウナギにしか心を開かない男の心情の移ろいを見極めようとしている。
浮気した妻を殺害し、8年の服役の後、仮出所した男、山下拓郎。理髪店を開き、自戒の日々を送る彼は、周囲の人々に心を開くことはなかった。そんなある日、山下は自殺未遂の女性、桂子と出会い、彼女の希望から共同生活を始めることになる。彼女の優しい人柄にふれ、打ち解けていく山下だったが、そんな彼の前にかつての囚人仲間が、さらに桂子の夫までもが現れる・・・・。静かな語り口ながら、鋭い人間観察の目が随所に光る佳作。とぼけた笑いも盛り込まれ、今村の初期作品を思わせる仕上がりとなった。役者陣もそろって好演を見せるが、特に桂子の母親役の市原悦子が怪演を披露して印象的。