13 апреля 2016 г.
ジャパニーズ・サンデー(5月)
国際交流基金モスクワ日本文化センターは、映画館「ファッケル」と共催で、毎月日本映画上映会を実施します。5月1日は、市川崑監督の「炎上」を上映します。
【場所】映画館「ファッケル」(エントゥジアスト通り、15/16)
【日時】5月1日(日) 15:30
【入場】無料
【上映映画】「炎上」(市川崑監督、1958年、96分) 16+
原作:三島由紀夫
脚本:和田夏十、長谷部慶治
撮影:宮川一夫
出演:市川雷蔵、仲代達矢、中村鴈治郎、新珠三千代、中村玉緒
三島由紀夫の「金閣寺」の映画化。この世でもっとも美しいものは驟閣寺(金閣寺)の建築だと亡父から教えこまれた青年は、深い憧憬から驟閣寺の徒弟となるが、戦後、訪れる雑多な観光客で寺は俗気にまみれる。彼は、師と仰ぐ住職が戒津を犯して女色におぼれることを知り、不信と絶望感に追いつめられる。自殺しそこなった青年は、ついに寺に放火。そして囚われの身となり、護送される途中列車から身を投じて死ぬ。市川監督はこの観念的な題材を、青年の内面にひそむ心理をリアルに表現することに重点をおいて演出。宮川一夫の美しい白黒撮影も効果を上げていて、原作とは違う魅力をひき出すのに成功している。市川雷蔵の初めての現代劇出演で、時代劇のスターである雷蔵のこの作品の出演には会社側の反対も多かったが、雷蔵の強い要望で実現。以降演技者としても着実に認められるようになった。