作家・川上弘美氏x沼野充義東京大学教授対談
中央芸術家会館, セミナーゾーン №2
(クリィムスキー・ヴァール, 10)
国際知的図書展の期間中、芥川賞受賞作家・川上弘美氏と沼野充義東京大学教授との対談を開催します。
川上氏は先頃、1993年に出版された処女作「神様」を元に、「神様2011」という新しい作品を書かれました。福島原子力発電所の事故が作品の変異のきっかけです。作品は「あのこと」の後の日常生活の物語で多くの共感を呼びました。
対談はロシア語の逐次通訳が付きます。
この対談は、国際知的図書展 non/fiction展の一環として行われます。
図書展へ入場のため、会場窓口で入場券をお求めください。.
主催: 国際交流基金
問い合わせ先電話番号: 8(495) 626-5583
1958年東京生まれ。お茶ノ水女子大学理学部卒業。94年に「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞、2000年『溺レル』で伊藤整文学賞、女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。その他の著書に、『椰子・椰子』『ニシノユキヒコの恋と冒険』『古道具 中野商店』『夜の公園』『どこから行っても遠い町』『パスタマシーンの幽霊』『機嫌のいい犬』など多数。
神様」「龍宮」「真鶴」がロシア語で翻訳出版されている。
沼野充義 (東京大学教授)
日本の現代文学研究者。1954年東京生まれ。1977年東京大学教養学部教養学科ロシア分科卒業。後、ハーヴァード大学修士課程修了。
ワルシャワ大学東洋学研究所で客員講師、ロシア国立大学アジア・アフリカ研究所客員教授を勤める。
現在は東京大学大学院人文社会系研究科教授(現代文芸論、及びスラブ文学)
2002年に『徹夜の塊』でサントリー学芸賞芸術・文学部門を受賞、2004年、 『ユートピア文学論』で第55回読売文学賞受賞。
近年は、現代日本文学の研究に力を注ぎ、日本文学を海外へ翻訳紹介する活動にも参加している。