芥川賞作家・中村文則文学イベントのお知らせ
第18回国際知的図書見本市non/fictionへ、芥川賞作家の中村文則さんをモスクワに招聘し、文学イベントを実施します。
1.作家・中村文則×文芸批評家・アレクサンドル・ガヴリロフ対談
【日程】12月3日(土) 15:00-16:00
【場所】中央芸術家会館 (クルィムスキー・ヴァール, 10)
第18回国際知的図書見本市「non/fiction」内文学カフェにて(2階)
【入場】図書展全体の入場チケットをチケット売り場でご購入ください。
芥川龍之介賞、大江健三郎賞、アメリカのディビッド・グーディス賞など数々の文学賞を受賞しドストエフスキーから大きな影響を受けた作家中村文則が、数々の文学賞の審査員を務めメディアでも活躍する文芸批評家のアレクサンドル・ガヴリーロフと対談し、その作品世界とドストエフスキーにについて語ります。
2.中村文則作品文学朗読会「火」
【日程】12月4日(日) 16:30-17:30
【場所】国際国流基金モスクワ日本文化センター(ニコロヤムスカヤ通り、1)
【入場】登録不要、入場無料ですが、図書館に入館の際に身分証明書が必要です。
特別ゲストに作家・中村文則を迎え、俳優・折田智水による中村作品「火」の朗読会を実施します。プロの俳優による日本語朗読で、日本文学の世界をお楽しみください。
源氏物語翻訳者タチアナ・ソコロワ=デリューシナが解説します。
【プロフィール】
中村文則
1977年9月2日、愛知県東海市生まれ。2000年、福島大学行政社会学部、応用社会学科卒業。2002年、『銃』で第34回新潮新人賞を受賞してデビュー。芥川賞候補となる。2004年、『遮光』で第26回野間文芸新人賞を受賞。2005年、『土の中の子供』で第133回芥川賞を受賞。2010年、『掏摸(スリ)』で第4回大江健三郎賞を受賞。2012年、『掏摸(スリ)』の英訳版『THE THIEF』が、アメリカアマゾンで、2012年3月のベスト10小説、アメリカの新聞 「ウォール・ストリート・ジャーナル」 で、2012年のベスト10小説、にそれぞれ選ばれる。2013年、『THE THIEF』が、ロサンゼルス・タイムズ・ブック・プライズにノミネートされる。2014年、ノワール小説への貢献、ということで、アメリカで、David L. Goodis賞を受賞。2016年、『私の消滅』で第26回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。台湾、韓国、中国、アメリカ、イギリス、フランス、スペイン、タイ、イタリア、スイス(ドイツ語。ドイツを含む)、イラン、トルコ、アルメニア共和国、ベトナムにて、翻訳出版(予定も含む)。
アレクサンドル・フェリクソヴィッチ・ガヴリーロフ
1970年12月3日生まれ。文芸批評家、編集者、ジャーナリスト。モスクワ国立教育大学ロシア語・ロシア文学学部(1992)、ゴーリキー記念世界文学研究所大学院卒(1995)。「独立新聞」『書籍』欄編集(1996-1998)、「独立新聞」書評編集(1998-2000)、「書評」新聞編集長(2000-2010)。非営利団体「書籍研究所」所長、高等経済大学コミュニケーション、メディア、デザイン学部講師、Creative Writing School 講師。
国家文学賞「大きな本」賞、全ロシア学校出版・児童文学コンクール「宿願」等多数の文学賞の審査員を務める。ノボシビルスク図書展ディレクター。
2000年、独立文学賞「デビュー」コーディネーター。「本の人」賞主催、「年間ベストセラー」賞発起人、「啓蒙」賞組織委員長。
「文化」テレビ 「音読(詩)」企画・司会。
電子出版システムRidero共同創始者。
折田智水
舞台俳優。東京木山事務所俳優養成学校卒業。ロシア国立演劇大学演出学部俳優学科研修課程修了。現在、「国立文化機関 モスクワアパルテドラマ劇場」にて、レパートリー作品「鶴」に主演中。
日本舞踊家。上方舞山村流六世宗家 山村 友五郎 直門
タチアナ・ソコロワ=デリューシナ
紫式部の«源氏物語»を初めてロシア語へ完訳。
1993年 国際交流基金・国際交流奨励賞を授与。
和泉式部、松尾芭蕉、太宰治、芹沢光治良、加賀乙彦ほか、
古典から現代まで翻訳多数。