日本・悠久の音と姿
- 尺八と地唄舞に知る日本 -
【日時】10月5日(水) 19:00
【場所】モスクワドラマ劇場「アパルテ」
(アレクサンドル・ソルジェニーツィン通り、17c5-5a)
【主催】国際交流基金、モスクワドラマ劇場「アパルテ」、創作ラボラトリー「フリー・マンデー」
【チケット】 200ルーブル
【入場】 劇場にお電話にて事前登録をお願いします。
8(495)697-45-60, 8(495)697-33-46
【プログラム】
一部
1. 八千代獅子 (尺八:大由鬼山、舞:折田智水)
2. 慷月調(尺八本曲) (尺八:大由鬼山)
3. こすのと (尺八:大由鬼山、舞:折田智水)
二部
大由鬼山とモスクワアパルテ劇団楽隊セッション
尺八:大由鬼山
舞:折田智水
フルート:エディタ・フィル
ギター:ドミートリー・イラリオノフ
ピアノ:アンドレイ・ゼレンスキー
ピアノ・ミニピアノ:リュボーフィ・テルスカヤ
打楽器:ウラジーミル・フェシェンコ
俳優:アレクサンドル・イヴァンコフ、デニス・ラペガ
【出演者プロフィール】
尺八演奏家。都山流大師範。
1948年4 月11 日兵庫県西宮市生まれ
1966 年 尺八を始める~初伝免状修得
1969 年 免許皆伝修得~准師範試験合格
※都山流尺八流祖直門の加藤栖山師に師事
1974 年 師範試験首席合格
1982 年 大師範免許状受認可~現在に至る
尺八のもつ可能性の限界を求めて、邦楽器以外のジャズ・ロック・クラシック・民族音楽等々の異分野セッションに積極的に参加。
野性尺八と自ら名乗り、演奏する場所や条件にこだわらず、あらゆる分野での尺八活動を国内外を問わず展開。
血が騒ぐ強烈な音質と、汗が迸る熱烈な演奏スタイルは、従来の尺八観念を打ち破り独特で、感動的でインターナショナルな尺八演奏家として評されている。
舞台俳優
東京木山事務所俳優養成学校卒業
ロシア国立演劇大学演出学部俳優学科研修課程修了
現在、「国立文化機関 モスクワアパルテドラマ劇場」にて、レパートリー作品「鶴」に主演中
日本舞踊家
上方舞山村流六世宗家 山村 友五郎 直門
【曲目解説】
八千代獅子
地唄舞の代表的祝儀舞のひとつ。
いつまでも変わらない平和なこの世に、美しい和音の響きが鳴り続け、
豊年の象徴の雪が繁栄の象徴である松に降る・・・。
ライオンがモチーフの獅子頭と乱れ飛ぶ蝶は、美しい理想の世の中を表現しています。
獅子に頭を噛まれると、その年は無病息災で元気に過ごせるという言い伝えがあります。
慷月調(尺八本曲)
慷月調(こうげつちょう)の慷は悲憤慷慨の慷です。
本曲とは尺八本来の曲の意味で、尺八だけで演奏するために作られた古典曲です。
大阪河内の観心寺にて作られた尺八独奏曲。仲秋の名月を眺めつつ胸中の嘆きを月によせて表現したもの。様々な尺八の演奏法が組み込まれています。
こすのと
思いもかけない恋にゆれる女心を表現した舞。
池の浮き草、松の風、不如帰、月などに自分の心を映してゆく。
やるせない、それでも共に過ごす夜はやはりうれしい。
春の海
琴と尺八の二重奏のために作曲された、新日本音楽を代表する楽曲。お正月の定番曲。
地唄舞の典型的な型を使って、泰然とした春の海の大波小波を表現します。