日本理解講座シリーズ(4月)
4月24日 (火), 18:00
会場:外国文献図書館<国際交流基金>文化事業部レクチャールーム
テーマ: 版画-摺り物: そのものと引喩文化の絵画
18世紀末~19世紀前半にかけて、歌などに加えて芸術的な装飾を施した贈答用版画で人気のあったジャンルについての講義です。摺り物の文化的歴史的な源泉、その芸術の基盤と工程の難しさ、何重もの象徴の解釈を見ていきましょう。特に、博物館や収集家にとってたびたび困難となる、摺り物の真贋の問題に言及します。講義は北斎の摺り物や他の有名な絵師の浮世絵などを見せて行います。
講師: シュティナー・エフゲーニー
歴史研究家・東洋学研究家。モスクワ生まれ。モスクワ大学で学び、東洋学研究所で修士課程、文学学研究所で博士課程を修了。モスクワ、エルサレム、東京、横浜、ニューヨーク、マンチェスター、ロンドンの大学で教鞭を取る、また研究に携わる。近年は、ロンドン大学アジア・アフリカ学研究センターでの教授・研究員、クルト大学(ロンドン)研究フォーラム会員、文化学研究所日本文化研究センター(モスクワ)の主任研究員。
写真: ロンドンのセインスベリー大学アジア・アフリカ学日本美術・文化研究中、書斎にて