ドキュメンタリー映画上映<天のしずく>
河邑厚徳監督作品
天のしずく
辰己芳子 «いのちのスープ»
ドキュメンタリー映画 «天のしずく»は、現代人の乾いてすさんだ心に生きるエネルギーを与え、元気づける水分になります。
12月7日, 15:00
入場無料
会場: 映画館 «イリュージョン»
(カテリニーチェスカヤ・ナーベレジュナヤ, 1/15, 最寄りの地下鉄駅キタイ・ゴーラド, 又はタガンスカヤ(環状線)
映画の上映前に、プロデューサー矢内真由美氏が簡単に作品の紹介をします。上映後、矢内氏とのトークショーを行い、スープのレシピをお伝えし、食材をお見せして作りかたの説明をします。
主催: 外国文献図書館内 «国際交流基金»モスクワ日本センター
問い合わせ先電話番号: 8(495) 626 55 83/85
料理の第一人者辰己芳子さんがスープと知恵を提供します・・・..
現代人が忘れたこと、とてもシンプルなことだけれどもとても重要なことを辰己芳子さんは語ります。«ひとは日常茶飯に幸せを見つけることを忘れてしまいました。»
映画 «天のしずく»は、四季を背景に日本の自然の忘れらがたい世界へ観客を誘います。
いのちのスープが生まれたエピソードを聞きながら、ひとが自分の心に愛を育て、自然との調和のなかで生きていた、かつての忘れていた日々を思い出すでしょう。
ドキュメンタリー映画 «天のしずく»は、現代人の乾いてすさんだ心に生きるエネルギーを与え、元気づける水分になります。
辰己芳子さん病床の父のためにレシピを考え出したスープは、やがて «いのちのスープ»と呼ばれるようになりました。
いのちの始まりには母乳があり、最後に唇をしめらる末期の水があります。
映画で描かれるスープにも物語があります。素材 — 人間の手で大切に集められた森・海・田畑などの恵みです。健康なひとも病んだひともスープを飲み、癒されます。このスープは、テーブルに座るひと全てを結ぶのです。
脳梗塞で倒れ、嚥下障害の父。そのとき母と娘がレシピを工夫し、いのちのスープが生まれました。
映画では、志を持って土を耕す全国の生産者や、日本の自然にもカメラを向けました。
映画 «天のしずく» は天から地へ、そして人へといのちの響きを奏でています。
この映画で描かれるスープの物語は、辰己芳子さんが唱える、食を通して見える «いのちと愛»の道筋を描こうとするものです。
辰己芳子
1924年生まれ。料理家・作家。料理研究家の草分けだった母、浜子の傍らで家庭料理を学ぶ。自然の恵み食材へ深い愛情を込め、本物の食を追求する。日本料理だけではなく、独自に西洋料理の研鑽も積み、生きる力を支える食への根源的な提言を続けている。現在は「良い食材を伝える会」「カイロス会」「確かな味を造る会」などの会長を務め、全国の小学生に大豆の種を蒔き育てる「大豆100粒」運動を提唱し参加校は300を超えている。
著書に「あなたのために~いのちを支えるスープ~」「味覚日乗」「手からこころへ」「食の位置づけ」「食といのち」「いのちの食卓」「辰己芳子の旬を味わう」等多数。
矢内真由美
NHKエデュケーショナル シニアプロデューサー。.
今年、番組放送55周年を迎えた、NHK«きょうの料理i»の三人目のプロデューサーとして20年務める。 料理家辰己芳子とは10年間番組放送を続けている。
«食といのち» «食と地域»をテーマとして、2011年、ドキュメンタリート特集 «北海道 豆と開拓者たちの物語»を企画制作し、ATP賞テレビグランプリのドキュメンタリー部門最優秀賞を受賞する。2011年11月3日公開の «天のしずく 辰己芳子 いのちのスープ»のプロデューサーを務めた。 «食»や «女性と仕事»をテーマに、多くのテレビ番組、トークショーなどに参加している。