「日本文化にみる色の符号」出版のお知らせ
日本の色をテーマに様々な角度から研究されたこの書籍は、2020年3月に出版されてから、すでに多くの高評価を受けています。著者のアンナ・シマンスカヤさんは、国際交流基金で行っている、日本語研究者のための日本研究フェローシップ(短期)に参加されました。
日本人の視点、文化、習慣、表象などの事柄や現象を通して、日本における色の持つ意味を紹介しています。各章ごとにテーマの色をおいて、歴史の中でその色が担ってきた役割や機能について、さまざまな視点からユニークに物語っています。この本は一般書として、文化研究、言語文化、歴史、芸術、哲学、心理学、デザインなどの広い分野にわたって、日本の文化、歴史、言語に関心のある方に興味深く読んでいただけます。
著者紹介
シマンスカヤ アンナ セルゲーブナ- 哲学博士、日本文化研究者、モスクワ国立言語大学(МГЛУ)助教授。大学で日本語を教える傍ら、日本文化、言語文化学、日本語教授法に関する論文を多数書いている。
書籍情報
書籍名:Цветовой код японской культуры (「日本文化にみる色の符号」)
著者:シマンスカヤ アンナ セルゲーブナ
出版社:ВКН
出版年:2020
ページ数:256ページ
ISBN:978-5-907086-34-0
内容
まえがき
第1章 文化における色の符号
第2章 色表記の歴史
第3章 日本の色彩感覚の特徴
第4章 日の出の色
第5章 嘘はどんな色?
第6章 黒の二面性
第7章 絶妙な色「あおい」
第8章 美的教育の中心にある色
第9章 コミュニケーション手段としての色を含む言葉
第10章 現代日本の色彩感覚
あとがき
参考文献
付録 日本の色サンプル(原色と混色の色調)